こんにちは、もんもたろうです。
初夏のヒラメシーズンが終わりを迎えると、8月から北海道には鮭(アキアジ)がやってきます。
鮭(アキアジ)は数ある北海道の釣りの中でも1、2を争う人気があります。
シーズン中ともなると海岸線には多数の釣竿が立ち並び、この光景は秋の風物詩ともなっています。
今回はこれから鮭(アキアジ)釣りを始めたいと考えている方のために鮭釣りの始め方について解説したいと思います。
鮭(アキアジ)釣りの歴史
鮭と人の関りはアイヌ民族が狩猟採集をしていた時代まで遡ります。
鮭トバは冬の保存食として、皮は靴として重宝され、鮭は常に生活の一部となっていたようです。
何故、毎年これほど鮭釣りに対して熱くなるのかと思う時がありますが、もしかしたら我々の狩猟本能を呼び覚ましているのかもしれません(笑)
一方、鮭釣りの始まりは道東にて1980年代前半に投げ釣りで鮭が釣れたことがキカッケと言われており、まだ30年程しか経っていません。
現在まで「投げ釣り(ぶっこみ釣り)」「ウキルアー」「ウキフカセ」といった釣り方が考案されてきましたが、まだ発展途上の釣りと言えるでしょう。
鮭(アキアジ)釣りの魅力
鮭釣りは他の魚とは一線を画すダイナミックさが最大の魅力と言えるでしょう。
鮭釣りの経験がない方は鮭のアタリはドカンと強いと思われるかもしれませんが、始めのアタリはコツコツといった感じで実に繊細です。
しかしながら、一旦フッキングするとその後のファイトは豪快そのものです。
釣った後も「ちゃんちゃん焼き」や「いくら丼」など美味しく頂ける楽しみもあり、釣ってよし食べてよしの鮭釣りは最高の娯楽と位置づけられるでしょう。
鮭(アキアジ)釣りシーズンとポイント
例年、鮭釣りは8月上旬~中旬に道東から開幕し、その後各地にて9月から本格化し始めます。
ハイシーズンの多くは9月~10月ですが、地域によっては年内一杯釣れるところもあります。
鮭釣りの場所については、週刊つり新聞北海道編集の「よく釣れる 北海道サケ釣り場ガイド」がお勧めです。
これ1冊あれば道内の主要な釣り場の確認ができますので、地元の釣り場がわからない方はこれで確認しておきましょう。
参考にAmazonなどのリンクを貼っておきます。
私も持っていますが、持っておいて損はしません。
鮭(アキアジ)釣りの種類
鮭の釣り方は大きく「ウキルアー」「ウキフカセ」「ぶっこみ」の3種類に分けることができます。
いずれも奥が深く魅力的なものばかりですが、今回は鮭釣りの始まりであると同時にダイナミックさを最も感じさせる「ぶっこみ」について解説したいと思います。
「ぶっこみ」は仕掛けにエサを付けて海に投げ込み、鮭が掛かるのを待つのを基本とする釣り方です。
待ちの静寂を打ち破るかのように突然激しく暴れだす投げ竿。
その瞬間から鮭と魂をかけた激しい死闘が始まります。
静と動が共存する「ぶっこみ」は、いつ訪れるかわからない鮭とのファイトを楽しみにする釣り方と言えるでしょう。
鮭のぶっこみ釣りに必要なアイテム
鮭のぶっこみ釣りとはいわゆる投げ釣りことです。
秋の海岸線に立ち並ぶ釣竿は「ぶっこみ釣り」を行っているものです。
砂浜にてぶっこみ釣りをするために必要な道具を1つずつ確認していきます。
投げ竿(ロッド)の選び方
鮭のぶっこみで使用する釣り竿を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
ぶっこみでは「投げ竿」を使用します。
ポイント
- 4.2~4.5mの投げ竿
- 投げ竿は3本揃えたい
- 35号の錘(おもり)に対応している
- 安い投げ竿でもOK
- 4.2~4.5m長さのある投げ竿がオススメです。
砂浜での釣りが基本となりますので、竿が短すぎると波に糸が叩かれます。
そうすると、仕掛けの位置がどんどん手前に移動してしまい釣りにならないこともあります。
以上より、4.2m~4.5mの長さのある投げ竿がお勧めです。
なお、鮭は波打ち際のような極めて岸に近いところまで回遊してくるため、100mといった遠投が必要なシチュエーションは稀です。
ぶっこみでは50mも投げられれば大抵のフィールドに対応できますので、高価な竿でなくとも問題ありません。 - 投げ竿は3本揃えるよう頑張る。
1本でも釣りはできますが、鮭の回遊時に鮭と自分の仕掛けが遭遇する確率を上げたいことを考えると3本は欲しいところです。
中には一人で10本も出す人もいますが、混雑している釣り場ではマナーの観点からも3本程度に留めておきましょう。 - 錘(おもり)は最低30号までは扱える投げ竿が必要です。
わたしのオススメは少し余裕をみて35号までを投げられる投げ竿です。
35号の錘まで対応しているのであれば、ちょい投げで対応できる釣り場であれば40号の錘程度であれば使うこともできます。
35号や40号の錘を使っても仕掛けが流されてしまうようでは海が荒れていると考えられるため、日を改めましょう。 - 投げ竿の"質"については、さほどこだわる必要はなく安価なもので十分です。
ぶっこみはちょいと仕掛けを投げたら後は鮭が来るのを待つ釣りでもあるため、竿を常に持っているわけではありません。
よって、遠投性能も竿の重さも気にすることはありませんので、ホームセンターなどに売っている5000円以下の投げ竿で十分対応可能です。
高級感のある投げ竿を揃えて砂浜に並べるのもカッコいいと思いますが、3本揃えることを考えると安価な投げ竿にしておいたほうがお財布にもやさしいですよね。
おすすめの投げ竿(ロッド)
アキアジのぶっこみでおすすめの投げ竿をいくつかピックアップしておきます。
1.ダイワ/リバティクラブ サーフ T30-420・K
父が使用しており、良品なのでピックアップしました。
鮭のぶっこみだけではなく、カレイの投げ釣りなど、一般的な投げ釣りでも活躍します。
ブラックカラーで3本並べるとカッコいいです。
2.プロマリン/ワンダーサーフ 30-420
ホームセンターや釣具店に売っていると思います。
鮭のぶっこみ竿に丁度良い価格帯です。
3.プロマリン/PG トレンドキャスター 30-420
約2,000円という超安価で購入可能です。
使ったことはありませんが、お試し用としては良いかと思います。
4.ダイワ/プライムサーフ T30-425W
もんもたろう愛用の投げ竿で、鮭のぶっこみ釣りでも活躍しています。
鮭のぶっこみでつかうには高価すぎますが、カレイの投げ釣りもするのでプライムサーフにしました。
プライムサーフはコスパは最高です。
カレイの投げ釣りから鮭のぶっこみ釣りまで、なんでも使えます。
ちなみに、3本揃えるのにわたしは中古品を探しました。
中古品は小さな傷が付いている程度でも半額近くの値段になっていることもあるので、中古品に抵抗が無い方にはとてもお勧めです。
フィッシュランドなどの中古品コーナーを時々みてみると5,000円程度で購入可能な掘り出しものが見つかることがあります。
竿立て(サーフスタンド)
砂浜では砂浜用の1本脚の竿立て(サーフスタンド)を使用します。
見た目とは裏腹に、鮭の強烈なアタリにも耐えてくれる頼もしい竿立てです。
しかしながら、根元がしっかりと土に刺さっていなければ、鮭のパワーで竿立てが倒れ、竿ごと海へ持っていかれてしまいます。
使用の際は根元がしっかりと刺さっていることを確認するように注意して下さい。
また、サーフスタンドに竿を設置することで竿先の高さを稼ぐことができますので糸が波に叩かれることを防ぐ効果もあります。
なお、竿立てと言えば三脚式が思い浮かぶ方もいるかと思いますが、鮭釣りでは使用しないほうが良いです。
タックル一式が竿立てごと海へ引きずり込まれ、海の藻屑と化すこと間違いありません。
リールの選び方
鮭のぶっこみで使用するリールの選び方をご紹介します。
鮭のぶっこみ釣りではダイワやシマノ製といった高価なリールは必要ありません。
選び方のポイントは以下の3点です。
ポイント
- 5000番台以上のリール
- ドラグ機能がついていること
鮭のぶっこみで使用するリールの大きさは5000番台以上の大型をお勧めします。
4m以上の投げ竿との組み合わせとなりますので、5000番台前後がバランス的にマッチします。
また、ドラグ機能は必須です。
(ドラグとはある任意の力以上で糸が引っ張られた際に、糸が切れないように任意の負荷をかけながら糸を出していく機能のことです。簡単に言うと、強い力で魚に引っ張られた際に、糸が切れる前に糸が勝手に出ていく機能)
鮭のパワーは想像以上です。
ドラグが付いていないと糸が切れたりバレたり(針が外れる)し易くなりますので、最低限ドラグ機能が付いているリールを選ぶようにしましょう。
おすすめのリール
いくつかお勧めのリールをご紹介します。
1.PRO TRUST(プロトラスト)/プロスピン 5000EX
標準でナイロン8号が巻かれていますのでお得です。
スプールも大きく鮭のぶっこみにマッチするリールと思います。
もんもたろう愛用のリールです。
【2022年8月 追記】プロスピン5000EXは残念ながら販売が終了してしまいました。唯一、楽天で在庫が残っているのを見つけましたのでリンクを貼っておきます(残りわずかと思います)。
楽天の在庫も尽きてしまったようなので、リンク削除しました。
2.okuma(オクマ)/サフィーナ 8000
こちらのリールも標準でナイロン8号が巻かれています。
鮭のぶっこみ釣りに最適なリールと思います。
このリールも使っていますが、とても良いリールと思います。
【2022年8月 追記】
サフィーナ8000についても販売終了しております。
Amazon、楽天、yahooではみつけられませんでしたので、入手方法は中古狙いになるかと思います。
3.ダイワ/ジョイナス 5000
プロスピンとサフィーナともに販売終了となりましたので、代わりのリールを検討しました。
ダイワのジョイナス5000が良いかと思います。
最初から6号ラインが巻いてありますが、個人的には8号ラインへ巻きなおすのがオススメです。
ただ、鮭のぶっこみでジョイナス5000はちょっと過剰かもしれません。
釣具店のワゴンセールも狙い目です。
ライン(糸)の種類と太さ
-
ヒラメ用のPEラインとショックリーダーの選び方
サーフでのヒラメ釣りで使用するお勧めのメインラインとショックリーダーと、その選び方のポイントをご紹介しています。
続きを見る
まとめ
鮭のぶっこみに必要なタックルは以下の通りです。
鮭のぶっこみ釣りの投げ竿、リール
- 4.2~4.5mの投げ竿をつかう
- 投げ竿はできれば3本準備する
- 5000円以下の安い投げ竿でOK
- リールは5000番台前後のドラグ機能付きを選ぶ
- ライン(糸)はナイロンの8号がおすすめ
今回はここまでです。
どうもありがとうございましたm(_ _)m