こんにちは、もんもたろうです。
今まで鮭のぶっこみ釣りに必要なタックルや使用する餌の種類、それに加えて鮭を釣った後の処理方法まで解説してきました。
今回はぶっこみで鮭を釣るまでの具体的な要領について解説します。
やみくもに仕掛けを投げ込むのではなく、貴重なチャンスを釣果に繋げられるように鮭のぶっこみ釣りの基本的な要領を確認しておきましょう。
ぶっこみでの鮭(アキアジ)の釣り方
ぶっこみ釣りとは仕掛けを海に投入して鮭の回遊を待つという極めて単純な釣りです。
しかし、鮭のぶっこみ釣りにおいて釣果に影響を与える要因は多く存在し「何故かいつもあの人だけ釣れている」という場面を経験した方も多いと思います。
ここでは鮭のぶっこみ釣りで最低限実践したいことを解説したいと思います。
餌の大きさと付け方
餌の大きさについての基本的な考え方は、鮭の活性が高いと思われる時は大きめにして、逆に食いが渋いといったような状況では小さめにします。
餌を大きくすることで匂いと皮の光沢によるアピール力をアップさせることができます。
一方、餌を小さめにすることでアピール力を控えめにして食欲の無い鮭に対応させることができます。
具体的な餌の大きさの例を下記します。
私はベースの大きさを1cm×3cmとし、鮭の活性が高い場合は長さを4cm、活性が低い場合は2cmといった感じで調整していますので、参考にしてみて下さい。
餌の付け方は基本的にちょん掛けです。
身の方から針を通すと身崩れを起こしやすくなりますので、皮の方から針を通すことをお勧めします。
餌の交換頻度
海に投げ込まれた餌は時間の経過と共に鮭を惹きつける匂いが弱くなったり、形が崩れることでアピール力が小さくなってきます。
しばらく釣れていなかったのに餌を交換した直後に鮭が釣れることがありますが、これは鮭の接近と餌交換のタイミングがマッチした結果と考えられます。
よって、餌はこまめに交換するべきでしょう。
しかし、釣行が半日だとしても数十分毎に餌を交換していてはあっという間に餌切れとなってしまいますので、鮭が接岸するタイミングを狙って餌の交換頻度を高くすることが大切です。
鮭が接岸するタイミングの定番は朝マズメと夕マズメで、特に朝マズメは有力なタイミングとなります。
マズメが終わった後は、その場所毎に2時間や3時間毎といった回遊周期があるはずなので、そのタイミングを狙って餌の交換頻度と高くするのをお勧めします。
自分の釣り場における回遊周期がわからない場合はデータを取って傾向を把握することから始めましょう。
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投げ込み位置の選定
ぶっこみ仕掛けを投げ込む位置の決め方を説明します。
接岸してくる鮭は地形の際に沿って回遊してくることが多く、この通り道に仕掛けを投げ込むことが大切です。
鮭の通り道とはずはり「カケアガリ」です。
「カケアガリ」とは急に深くなっている海底の斜面のことで、大抵の鮭はカケアガリに沿って回遊してきます。
かけあがり位置の見分け方
カケアガリの探し方について説明します。
カケアガリを探す方法は主に「波の高さ」「色」「探索」の3つです。
1.波の高さ
波が高くなっている辺りがカケアガリです。
カケアガリは海底が斜面状になっているため、岸に押し寄せる波が斜面にぶつかり表層に持ち上げられる際に波が高くなる現象が起きます。
よって、波が立ち始める位置にカケアガリがあると判断できます。
2.色
カケアガリは海底で斜面状になっていて急に深くなる地形のことなので、急な水深の変化により海の色に変化がみられます。
岸と平行に海の色が急に濃くなっているラインが見られれば、そこがカケアガリです。
但し、ある程度水深があると多少の水深の変化で海の色の違いを見極めるのは難しいと思いますので、波打ち際から一番近い(一番浅い)カケアガリを見極める際に参考としましょう。
3.探索
探索とは錘が着底した後に海底を引きずるように錘を引いてきて、一定の負荷がかかる位置を探す方法です。
カケアガリは海底が斜面状になっているため、海底を引きずるようにゆっくりと錘を引いてくると、錘が斜面とぶつかることで負荷がかかります。
よって、錘を引いてきてググッと負荷を感じるところがカケアガリということになります。
波の高さ、色、そして錘での探索を駆使して、ぶっこみ仕掛けを投げ込むベストポジションを探し出しましょう。
海況における投げ込み分け
鮭は最も岸に近い第1カケアガリを回遊してくる場合が多いものですが、海が荒れている場合は別です。
ウネリや底荒れで浅場が荒れている状況において、鮭は沖めを回遊する傾向がありますので、そういった場合は第2、第3カケアガリを狙って仕掛けを投げ込みましょう。
現地での情報収集
現地での情報収集が見知らぬ釣り場を攻略する一番の近道です。
勝手がわからない釣り場の場合、よく釣れている常連さん達が投げ込んでいる位置や仕掛けの棚(錘から針までの糸の長さ)、フロートのカラーなどの情報はできるだけ収集しましょう。
最初はそれらを模擬して、そこから自分が信じられる釣り方に発展させていくのが良いと思います。
まとめ
鮭のぶっこみ釣り要領の基本についてまとめます。
・鮭の活性に合わせて餌の大きさを調整する
・餌は皮の方から針を通すと身崩れしにくい
・餌の交換は鮭の回遊タイミングを狙ってこまめに交換する
・鮭の回遊ルートである「カケアガリ」位置を狙って仕掛けを投入する
・勝手のわからない釣り場では常連さんの釣り方を観察することが釣果アップの近道
今回はここまでです。
どうもありがとうございましたm(_ _)m