こんにちは、もんもたろうです。
鮭のぶっこみ釣り(投げ釣り)の仕掛けを自作することは楽しいものです。
試行錯誤を繰り返し、気づけば必要以上にぶっこみ仕掛けを作ってしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。
一方、釣行前の仕掛けのセットや後片付けが面倒と思ったことはありませんか?
シンプルに思える仕掛けも複数になると準備や片付けに手間がかかるものです。
今回はシンプルで且つよく釣れる鮭のぶっこみ釣り用の仕掛けについて紹介します。
前回の「鮭(アキアジ)釣り用ぶっこみ仕掛けの作り方 基礎」では一般的なぶっこみ仕掛けを例として自作方法について解説しましたが、今回はもう1つのぶっこみ仕掛けパターンを紹介します。
シンプルな構造で扱いやすく、且つ釣れる仕掛けのポイントもいくつかお話しますのでご参考にしてみて下さい。
シンプルで鮭が良く釣れるぶっこみ仕掛けの作り方
準備する道具については「鮭(アキアジ)釣り用ぶっこみ仕掛けの作り方 基礎」の時と基本的に同様で以下の通りです。
但し、前回とは異なりYピンは使用しません。
- 発砲フロート
硬質と軟質の2タイプがあり、サイズはφ13~15mmを使用します。
私は通常φ15mmの硬質フロートを使用しています。 - シール
発砲フロートに巻きつけて貼るキラキラと輝くシールです。
これは浮きルアー釣りでのルアーの部分に相当し、釣果を分けるポイントの1つです。
天候や濁り有無、そして鮭の活性によってカラーをローテーションします。
私の経験では定番且つ全天候に対応できるのはシルバー系です。
そしてシルバー系の中でも特に深い輝きを放つのは知る人ぞ知る「マジカルシール」です。マジカルシールの深い輝きは鮭を魅了します。マルフジ/マジカルシール (←amazonリンクです)
- ゴムパイプ
φ5mmとφ1mmのゴムパイプを使います。
1本ずつあれば、ここで説明する仕掛け3本以上制作できます。 - ビーズ or シモリ玉
フロートと針を固定する際に必要です。
φ15mmのフロートを使う場合は8mm程度のビーズか6号以下のシモリ玉が丁度良い大きさです。 - 針
鮭のぶっこみ仕掛け用の針を準備します。
大きく分けると針先が真っ直ぐのストレートタイプと丸まっているネムリタイプがあります。貫通力重視であればストレート、掛けたあとの外れにくさを重視するのであればネムリを選びます。 - タコベ
タコべのカラーも釣果分けるポイントの1つです。
定番はピンクで釣果は安定しておりおすすめです。
一方、鮭の活性が低い時に活躍するのは黒タコべ、そして透明タコベです。
私はピンクと黒、そして透明タコべを主に使用しています。
タコべのサイズは2~2.5号がおすすめです。 - ティンセル
針に巻くスカートのことで、タコベと一緒に針を装飾する道具です。
ティンセルも仕掛けの中で重要なパーツです。
アピールしたい時にはキラキラと輝くカラーを選択し、逆にアピールを抑えたい時には輝きを抑えるカラー、あるいはティンセル自体を付けないのも手です。 - ナイロンライン
10号以上のナイロンラインを使用しましょう。
私は食いが違うと言われるブラックライン派ですが、透明ラインで問題ありません。
ここは好みで選んでもよいと思います。 - サルカン
1つの仕掛けを作るのに4号のサルカンを2つ使用します。
鮭のぶっこみ仕掛けの作り方(前回からの変更点)
前回の「鮭(アキアジ)釣り用ぶっこみ仕掛けの作り方 基礎」の「フロートの準備」から「針、ティンセル、タコベの一体化」までの工程は同一です。
次工程である針、ビーズ、フロートの一体化作業から解説します。
針、ビーズ、フロートの一体化作業
ビーズをフロートに押し込める形でゴムパイプでしっかり固定します。
ここまでは前回の記事と同じです。
なお、前回の記事ではシモリ玉を使用しましたが、シモリ玉は物にぶつかると割れやすいため、障害物などがある釣り場では今回のようにビーズを使用します。
ゴムパイプでビーズを押し込めてフロートを固定
こちらはフック側です。
前回の記事ではフロートとタコベの間にシモリ玉を挟みましたが、タコベの頭を削ったフロートに直接はめるような形で固定します。
これだけでもタコベと針がしっかり固定されます。
高価なシールを使用した場合は熱収縮チューブでシールとフロートを保護することをおすすめします。
写真のようにフロートよりも少し大きめにチューブをカットしフロートにかぶせ、ドライヤーで加熱して収縮させます。
熱収縮チューブは透明なのでシールの光沢を損ねることはありません(但しメーカーによって透明度は微妙に異なるため、なるべく透明度が高いチューブを選んでください)。
また、熱収縮チューブを付けておけば傷ついたり汚れたりしてきた時にフロートやシールを交換する必要はなく、チューブだけを交換すれば良いのでおすすめです。
最後は写真のようにサルカンとφ5mmのゴムパイプを組み合わせて完成です。
ここでのポイントはYピンを使用せず、直接サルカンからメインラインへ繋げることです。
錘とつながるサルカンにφ5mmのゴムパイプをしっかりかぶせておくことで、Yピンを使用せずともライントラブルはほとんど起きません。
但し、多少海が荒れている状況ではYピンがあったほうが絡まりを防止できますので海況に応じて使い分けて下さい。
Yピンを使用しない場合と比べて棚調整が簡単にできないことがデメリットですが、事前に棚深さの異なる仕掛けを準備しておけば対応できます。
この仕掛けの利点は2つあります。
①:ラインが長いこと
錘の直上から直接ラインをつなぐため、Yピンを使用する場合と比較してフロート・針までの距離が長くなります。よって、フロートの可動範囲が広くなるため、鮭へのアピール力が高まることが期待できます。
また、鮭が餌を咥えて反転するまでの間、違和感を緩和できることが期待でき、フッキング率のアップも期待できます。
②:シンプルである
Yピン使用時と比較してシンプルなぶっこみ仕掛けとなります。
私の経験上、鮭釣りの仕掛けの構造はシンプルがベストです。
また、仕掛けのセットや後片付けが楽なのもうれしいメリットです。
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鮭(アキアジ)を釣るための仕掛けの考え方
鮭釣りの方法は①:浮きルアー、②:ウキフカセ、③:ぶっこみ、の3種類があります。
さて、このなかで最も鮭が釣れるのはどれでしょうか?
シーズン開幕初期は広範囲を探れて且つアピール力の高い浮きルアーに軍配があがる場合もあるのですが、全シーズン期間を考慮すると最も釣れるのは②:ウキフカセです。
ウキフカセの強みはシンプルというところにあります。
鮭釣りシーズンが後半となり鮭の活性が低くなると、アピール力の高いウキルアーでは鮭が釣れなくなりますが、ウキフカセは釣れ続けます。
これは、ゆらゆらと自然に漂わせるというウキフカセの釣法が鮭に違和感を与えずらいためです。
この思想はぶっこみ仕掛けにも応用できます。
鮭の活性が高い時はアピール力を高め、活性が低くなってきたときはアピールを抑える。
アピール力の調整は「フロートのサイズとカラー」「タコベのサイズとカラー」「ティンセルカラーや有無」「フックサイズ」にて行いましょう。
最終的にはぶっこみでウキフカセを再現できればベストです。
ぶっこみでのウキフカセの再現については実績を積んでからご紹介したいと思います。
まとめ
鮭釣りで使用するぶっこみ仕掛けについてのまとめです。
・ぶっこみ仕掛けの改良版はシンプル構造
・ぶっこみ仕掛けの改良版はYピンを使用せず錘の直上からメインラインをつなぐ
・アピール力の調整は「フロートのサイズとカラー」「タコベのサイズとカラー」「ティンセルカラーや有無」「フックサイズ」で行う
・鮭釣りで最も釣れるのはウキフカセであり、ぶっこみで参考とすべき
今回はここまでです。
皆様の釣果アップに少しでも貢献できれば幸いです。
どうもありがとうございました。