こんにちは、もんもたろうです。
7月も中旬を過ぎ、北海道のショアヒラメも過渡期を迎えていますね。
容赦なく降り注ぐ日光をあび続けるのは辛いものがあります。
長時間粘る必要がなくなるよう、効率よくヒラメを釣り上げる方法があるとよいですね。
今回はヒラメのキャッチ率を確実にアップさせるワーム活用方法を確認しヒラメ力をアップさせましょう!
ワームの種類と使い方のポイント
ワームとは合成樹脂などの素材から造られている柔らかいルアーのことを言い、ソフトルアーとも呼ばれています。
軟らかな素材と水中でのリアルな泳ぎから本物のベイト(エサとなる小魚)と見間違える程のワームも多く存在し、このことからワームはナチュラル系ルアーとも呼ばれています。
ハードルアーでは全く生体反応が感じられない場合でもワームを投入するといきなりヒラメが喰い付いてくる場面も多くあり、最もヒラメに警戒されずらいルアーと言えます。
ワームの主な種類
ワームと言っても色々な種類が存在します。
ここではヒラメ釣りで使用する代表的なワームをご紹介します。
1.シャッドテールタイプ
ヒラメ釣りで使われる最もスタンダードなワームが「シャッドテール」タイプです。
ワームのテール(尻尾)に水を受けるヒレがあり、ただ巻きで泳がせるとヒレの部分が艶めかしくプルプルと左右に揺れてヒラメにアピールします。
2.ピンテールタイプ
シャッドテールのテール(尻尾)の水受けがないタイプを「ピンテール」と言います。テールに水受けがないので、シャッドテールよりもおとなしい泳ぎをします。ヒラメの活性が低い場合やスレている状況で使用するのが適しています。
3.ダートタイプ
ピンテールタイプと似ていますが、正面からみると△のような形をしています。この形状によってロッドの先で鋭く跳ね上げると、ワームが左右に飛び上がるように動きます。この急に飛び上がる動きによってヒラメのリアクションバイト(反射的に喰い付いてしまうこと)を引き出すことができます。
4.カーリーテールタイプ
最後は「カーリーテール」です。テール(尻尾)が半円状の形をしており、ゆっくり動かすだけでテールがゆらゆらと艶めかしい動きをしてヒラメを誘います。このテールは超低速でもゆらゆらと動いてくれるため、個人的には一番ヒラメが釣れるワームだと思っています。一方、尻尾にだけ噛みついてくるパターンも多く、フッキングという観点ではシャッドテール、ピンテールの方が良い印象です。
この4種類のワームですが、まずはスタンダードタイプであるシャッドテールを使用しヒラメからの反応が得られなければ、誘いのカーリーテールを使用。それでもダメなら控えめな動きのピンテール、そして最後はダートタイプでフラッシングでのバイトを狙うなど、使い分けするのがお勧めです。
ワームのセッティング方法と錘の重さ
次はワームのセッティング方法を簡単に説明します。代表的な仕掛け(リグ)の種類と錘の重さについて記載しておきます。
ワームのセッティング方法
ヒラメ釣りでワームを使用するにはワームをシンカー(錘)や針と組み合わせてリグと呼ばれる仕掛けを作る必要があります。
ここでは簡単なジグヘッドリグおよびテキサスリグと呼ばれる仕掛けをご紹介します。
1.ジグヘッドリグ
ジグヘッドとは錘と針が一体化しています。これにワームを取り付けるだけなので簡単にセットして使用することができます。一般的なジグヘッドは針が上向きになるような形をしていますが、中には針が下側を向いているタイプもあります。
また、ジグヘッドには下側にアシストフックを装着できるタイプもあります。ヒラメはスイミング中のワームに対して海底からの食い上げてくることが多いため、可能な限りアシストフックは付けるようにすることをお勧めします。
遠投したい場合や、根掛りがし易い場所ではアシストフックを外すなど使い分けるとよいです。
2.テキサスリグ
テキサスリグとは錘と針が一体となっていないタイプのものです。写真のオフセットフックと錘を組み合わせて作成します。このリグはワームに針を隠すことができることから、根掛り回避能力に優れています。根周りに付いているヒラメを探る際に使用するのに向いています。
テキサスリグの作り方の詳細はここでは説明していませんが、テキサスリグに使用するオフセットフックがジグヘッドのように錘と一体になっているタイプのリグもあります。遠投性は高くないものの、根掛回避能力はテキサスリグと同じで優れており、テキサスリグを作る手間が省けるので愛用しています。とても便利なのでお勧めです。
錘の重さ
ワームにセットする錘の重さについては使用する場所によって使い分けることをお勧めします。
サーフの場合はある程度遠投が必要となるため14~28g辺りをメインで使用することになります。遠浅サーフでは軽い錘にしないと底を引きずってしまい速巻きをしなければならない場合がありますので、18g前後を使用するのがお勧めです。一方、急深サーフでは水深があるため20gを超えるような重たい錘を使用して遠投しても良いですね。
漁港においては、大型港で遠投して広く探る必要があるなどといった場合を除いて、14g以下の軽い錘とするのがお勧めです。漁港は船道周りや防波堤先端の潮通しの良いところなど、ヒラメの付いているポイントをある程度絞ることができるため、軽めの錘を使用してピンポイントでヒラメに対してゆっくりしっかりアピールしましょう。
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ワームのメリット・デメリット
ワームは見た目が本物のベイトに最も近く、一見すると使用に際してデメリットが無いように思えますが、メリットとデメリットの両方がありますのでしっかり確認しておきましょう。
メリット1.本物のベイトに質感が近い
ワームは軟らかい素材からできており、その泳ぎはまるで本物のベイトのようにリアルです。よって、ヒラメに警戒されにくく、その艶めかしい動きでヒラメを魅了します。
メリット2.フッキングに持ち込み易い
ワームは軟らかいため、ヒラメが噛みついた時に違和感を与えずらいというメリットがあります。メタルジグなどのハードルアーではヒラメからのアタリがあったら即アワセが必要ですが、これはヒラメがルアーに噛みついた時に一瞬で偽物だとバレてしまうからであり、最初のバイト時にフッキングまで持ち込む必要があるからです。
一方、ワームの場合はアタリがあってフッキングできなくても、そのままゆっくり誘い続けると追い食いして深く喰い付いてくれ、フッキングできることがよくあります。
これは金属のルアーにはない強みと言えます。
メリット3.ハードルアーと比べて安い
ワームはハードルアーと比較して安価なのも魅力です。
高価なハードルアーをロストしてしまうとショックは大きいですが、ワームは1袋に5、6個入っており値段も安いため、根掛りを恐れずヒラメのポイントを攻めることができるはずです。
デメリット1.アピール力不足
ワームはゆらゆらと大変魅力的な動きをしますが、メタルジグなどのハードルアーのように光をギラギラと反射させることはできず、フラッシング効果は小さい傾向にあります。よって、ヒラメをピンポイントで狙える状況(接近戦)がワームの使いどころとなります。
デメリット2.遠投性能が低い
ワームはメタルジグなどのハードルアーとは異なり軟らかい素材からできているため、キャスト時に風の抵抗によって変形し、それが空気抵抗となって飛距離が出にくい傾向にあります。一方、ジグヘッドなどを装着すると針が背骨の役割をして変形しずらくなるため、思った以上に飛距離を出せる組み合わせもありますので、カケアガリなどヒラメのポイントにワームでは届かないといった場合には沖側はメタルジグでヒラメを探し、近場はワームで探るといった使い分けがお勧めです。
デメリット3.手返しが悪い
ワームは軽めの錘でスローに誘うのが基本です。よって、錘の重さにもよりますが、メタルジグなどのハードルアーと比べて、ルアーで探る速度が遅くなるため手返しは悪くなります。
デメリット4.耐久性が低い
フグなどに噛みつかれるとボロボロになってしまいます。形状が変わってしまうと本来の泳ぎをしなくなる場合があるため、交換の頻度は必然的に高くなります。但し、ハードルアー1つをロストするのと1つのワームを取り替えるのではワームの方が金銭的に優しいのでさほど気にすることはないでしょう。
以上のことから、ワームはヒラメが居付いていそうな所を接近戦でピンポイントで狙う場合や、オフセットフックをセットして根周りを探る場合に有効となります。カケアガリが遠いならばメタルジグなどのハードルアーを使い、近場を足元までしっかり探りたい場合やヒラメが居るのに喰い付いてこない場合はワームを活用しましょう。
ワームのアクション方法
ワームのアクション方法は主に「ただ巻き」「ストップ&ゴー」「リフト&フォール」の3つです。これらの基本的な操作方法は以下の記事を参考にして下さい。
ヒラメ釣りでおすすめのワーム
いくつかのおすすめワームをご紹介しておきます。
1.カーリーテールタイプ
1-1.ダイワ/フラットジャンキー グラビンシャッド
タイトルの画像にも使用しているカーリーテールタイプのワームです。
これは私も愛用していますがテールがヒラヒラを芸術的に動きヒラメを魅了します。
お勧めのワームです。
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ダイワ/フラットジャンキー グラビンシャッド
1-2.エコギア/ロックマックス
ロックマックスはロックフィッシュ用のワームですがヒラメにも効きます。細身のボディーなのでオフセットフックとの相性もよく、根周りを攻める際に活用できます。
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エコギア/ロックマックス
2.シャッドテールタイプ
2-1.エコギア/パワーシャッド
ヒラメ用ワームの定番中の定番といえばエコギア/パワーシャッドです。アクションは強烈なウォブリングです。左右にボディーを振りながら波動を強く出すことでヒラメにアピールします。実績十分です。
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2-2.エコギア/バルト
水受け(テール)が大きめでありながら、水の逃がしに重点がおかれたワーム。パワーシャッドなどのウォブリングアクション(左右にボディーを強く振るタイプ)をするワームと比べて、バルトは水を逃がす構造になっているため、浮き上がりにくくレンジキープ力が優れています。長く一定の層を泳がせることに優れたワームです。
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2-3.ダイワ/フラットジャンキー ダックフィンシャッド
テール(尻尾)が水鳥のヒレに似ている形状をしていることからダックフィンシャッドという名前になっています。見た目が本物の小魚に近いのも特徴です。専用のジグヘッドもありますので併せて揃えるのをお勧めします。
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3.ピンテールタイプ
3-1.ダイワ/フラットジャンキー ピンテールシャッド
フラットジャンキーシリーズのダックフィンシャッドのピンテールタイプです。ピンテールによる微波動によって喰い渋ったヒラメも反応します。
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4.ダートタイプ
4-1.ダイワ/モアザン ミドルアッパー
断面は三角形をしています。三角形の頂点が上になるようにジグヘッドにセットすればダートタイプとなり、ロッドをしゃくれば左右にピョンピョンと跳ね上がるダートアクションをしてヒラメのリアクションバイトを誘うことができます。また、三角形の平行部が上になるようにセットすればピンテールタイプとしても使用可能です。
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まとめ
- ハードルアーで反応しないヒラメも本物のベイトに近いワームであれば喰い付く場合がある。
- ワームは接近戦で威力を発揮する。遠投性とフラッシングはメタルジグなどには劣るため、ヒラメが居付いていそうな所をピンポイントで狙える場合に使用する。
- オフセットフックと組み合わせると根掛りのリスクが低減されるため、根周りなど際どいポイントを攻めることができる。
- 錘の重さは水深に応じて使い分ける。
- ワームはその軟らかい質感からヒラメの喰い付きが継続し易く、フッキングまで持ち込みやすい。
今回はここまでにしたいと思います。
どうもありがとうございましたm(_ _)m